木部与巴仁(著)『伊福部昭の音楽史』(春秋社)

http://www.amazon.co.jp/dp/4393935829 文筆家で演劇や映像表現にも携わる木部与巴仁氏による伊福部昭伝。伝記がそのまま「音楽史」となるところに、伊福部昭のスケールがあらわれていますし、この伝記が出版されたこともまたその歴史の一部をなしていくのでしょう。索引や年譜も充実。[木村]

ポール・ヘガティ(著)、若尾裕・嶋田久美(訳)『ノイズ/ミュージック──歴史・方法・現在 ルッソロからゼロ年代まで』(みすず書房)

http://www.msz.co.jp/book/detail/07817.html 20世紀初頭の実験音楽から日本のノイズ・ミュージックや今日のグリッチ・エレクトロニカまで、まさにそれらの「歴史・方法・思想」を紹介した概説書。著者は大学で哲学と視覚芸術・視覚文化を講ずる学者で、かたわらノイズ・バンドでも活動する音楽家でもあるひと。訳者はアルテス関連でいうと『音楽のカルチュラル・スタディーズ』の監訳者で、アルテス・ウェブサイトには「反ヒューマニズム音楽論」(近々単行本化予定!)を寄稿してくれている作曲家・若尾裕さんと音楽学者・嶋田久美さん。こういう本を作曲家が訳するということ(そしてそれを・・・

MORE >

中山康樹(著)『キース・ジャレットを聴け!』(河出書房新社)

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309274874/ ジャズ評論に軸足をおきながら、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ボブ・ディランほかロック、ポップスにもするどい批評眼を向ける音楽評論家、中山康樹さんの新著。キース・ジャレットのほぼ全アルバム、100枚超を1枚ずつ、中山さんの耳をとおして聴いていく。ちなみに木村が好きな『フェイシング・ユー』というピアノ・ソロ・アルバムがどう評されているか、と見てみると、なんと当時在籍していたエレクトリック・マイルズ・バンドとの関連で書いてある。なるほど〜。[木村]

岩下智子(編)『ヘンデル:フルート・ソナタ集』(全音楽譜出版社)

http://shop.zen-on.co.jp/p/549014 フルーティストの岩下智子さんからのご案内。岩下さんが編集したヘンデルのフルート・ソナタ集の楽譜が出版されたそうです。以下、全音出版社のサイトより。 フルートの演奏家、また学習者にとって重要なレパートリーであるヘンデルのフルート・ソナタ11曲を収録。ベーレンライター原典版の著者H. P. シュミッツに師事し薫陶を受けた演奏家、岩下智子により、客観的な立場から新たに見直し、編集されたヘンデルのフルート・ソナタ集です。 フルートと通奏低音のパート譜およびピアノ伴奏のスコアがセットになっています。 作曲・出版された背景、楽曲データ・・・

MORE >

岡田暁生(著)『〈作曲家◎人と作品〉リヒャルト・シュトラウス』(音楽之友社)

http://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?code=221950 まさに待望の書! リヒャルト・シュトラウスの日本語で読める伝記が、岡田暁生さんという当代最高の著者を得て刊行されました。「シュトラウスという作曲家「個人」よりもむしろ、近代音楽史の極めて重要な諸文脈の交差点としての彼に対して、いつも興味を抱いてきた」(「あとがき」より)という岡田さんの視座によって貫かれた「一作曲家をとおして観る19世紀ヨーロッパ」といった風情も感じさせる書。シュトラウスに関心をもつ人ならずとも、「必読」といっていい本だと思います。

平井千絵さんリサイタルにご招待!

このほどニュー・アルバム『モーツァルト・スピークスVol.3』をリリースするフォルテピアノ奏者の平井千絵さん。4/13(日)にはアルバム・リリース記念リサイタルが開催されます。主催者のムジカキアラさんからこのサイトの読者限定で、先着5組10名様をリサイタルにご招待いただけることになりました。 ご希望の方は下記の要領でお申し込みください。 申込先アドレス:info●musicachiara.com(●をアットマークに書き換えてください) 件名に「平井千絵リサイタル招待希望」と明記してください。 お申込期限:4/10(木)18:00まで、あるいは先着5組10名様に達した時点で締め切らせていただ・・・

MORE >

一倉宏(作詞)、上田知華(作曲)『歌曲集「枕草子」』

https://cueentertainment.stores.jp/#!/items/52f1ec9d8a5610ff8e000096 《ピース・オブ・マイ・ウィッシュ》《瞳がほほえむから》など今井美樹さんの絶頂期の楽曲提供で知られる作曲家・上田知華さんが、「ポップスとクラシックの垣根を超えて日本語の〈歌〉をつくりたい」と、「きれいなおねえさんは、好きですか」「あなたとコンビに」など数々の名コピーで知られる一倉宏さんと組んで創造した『枕草子』の世界。CDになりました。 波多野睦美さん、鈴木美紀子さんほかが歌う心洗われる旋律とことばのシャワー。ぜひ多くの人に味わっていただきたいと思います。・・・

MORE >

7/11 ディエゴ・オルティス レチェルカータ&宗教曲《詩編、賛歌、サルヴェ・レジーナ》|日本福音ルーテル東京教会

2010年1月にアルテスから初版を刊行し、好評につき同年12月にはオンデマンド版として新版を刊行した『オルティス 変奏論』(ディエゴ・オルティス著/平尾雅子訳・解説/濱田滋郎監修)。このほどドイツの出版社オッフェンブルグ・エディションから、平尾雅子さん監修・解説によりマドリッドの国立図書館に保管されているイタリア語版を原本とする現代譜が刊行されることになりました。 同書の出版を記念し、7/11(金)、演奏会が開催されます。当日はオフェンブルグ版楽譜も販売されます。詳しくは以下をごらんください。[木村] ディエゴ・オルティス レチェルカータ&宗教曲《詩編、賛歌、サルヴェ・レジーナ》 ~マド・・・

MORE >

ノーマン・レブレヒト(著)、猪上杉子(訳)『クラシック レコードの百年史──記念碑的名盤100+迷盤20』春秋社

http://www.bookservice.jp/ItemDetail?cmId=6111207 『だれがクラシックをだめにしたか』などで知られるイギリスの著名音楽ジャーナリストが、いまや存亡の危機に瀕している「レコード」(CDも含む)に捧げるオマージュ。「クラシック・レコードというひとつの芸術形式の終焉に寄せる「辞世の句」であり、……そしてレコード産業やレコード・レーベルの栄枯盛衰の歴史を証言とともに綴った「叙事詩」」(訳者あとがき)。レコード・リスナーとしてクラシック音楽に接していた人にとっては、たまらない1冊でしょう。

久保田慶一(著)『音楽再発見 100エピソード』教育芸術社

http://www.kyogei.co.jp/publication/100episode/ongakusaihakken/index.html アルテス最新刊『モーツァルト家のキャリア教育』の著者で、これまでにもアルテスから『音楽用語ものしり事典』(単著)、『キーワード150 音楽通論』『教養としてのバッハ』『はじめてのインターンシップ』(編著)を出版している久保田慶一さんの新刊。ナクソス・ミュージック・ライブラリーにて無料体験ログイン後,各曲冒頭30秒を試聴できるそうです。とりあげられている100エピソードも「倒産したオーケストラ」「卒業式での合唱」など興味をそそるものばかり。新学期、・・・

MORE >