【書評】なぜ、思想誌でベートーヴェンなのか
『nyx(ニュクス) 第3号』を読む

誰もが知る大作曲家、ベートーヴェン。その作曲家の魅力を2016年11月に刊行された思想誌『nyx(ニュクス)』第3号が特集しています。なぜ、思想誌でベートーヴェンなのか。音楽にとどまらない魅力、またそこから改めて照射される作品のすばらしさについての論稿が掲載されています。今回は、哲学・倫理学を専門に研究しつつ、音楽評論活動も本格的に行っている若手研究者の多田圭介さんに、その内容を紹介・論評していただきました。

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スチュアート・ダンカン・インタビュー
取材・文●奥 和宏 取材協力:渡辺三郎(BOMサービス) 通訳:井上ゆい子

当代屈指のアメリカン・フィドラー、スチュアート・ダンカンが、ジャズ・ミュージシャン、ダイアナ・クラールのツアーのサポートで、30年ぶりの来日を果たした。
ブルーグラスのフィドラーとして名の通っているダンカンだが、近年はエルビス・コステロ、マーク・ノップラー、ロバート・プラントなど、ロック・ミュージシャンとの共演も多い。さらにはBBCのトランスアトランティック・セッションズに呼ばれたり、ヨーヨー・マらと現代音楽のセッションをしたりと、その活躍の範囲を大きく広げつつある。
ブルーグラス、オールドタイム、カントリー、アイリッシュ、スコティッシュ、クラシック、ジャズ……など、さまざまなジャンルを弾きこなすスキルはどのように培われてきたものか。ツアーの合間に開催されたフィドル・ワークショップの会場で、話をうかがった。
[2016年10月26日 池袋「フォルテ・オクターヴハウス」にて]

スチュアート・ダンカン Stuart Duncan
1964年4月14日、バージニア州生まれ。フィドルをメインにマンドリン、ギター、バンジョーなども弾きこなすマルチ・プレイヤー。現在はナッシュビルを拠点に、バンド活動、セッション・ワークなど、精力的に活動している。

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世界のケルト音楽を訪ねて ボーナストラック《オーストラリア・バスキング事情 メルボルン編》
文●トシバウロン(バウロン奏者)

〈アトランティック・カナダ編〉から〈マン島編〉までお届けしてきたトシバウロンさんによる世界ケルト音楽探訪記。その番外編、ボーナストラックとして、豪州メルボルンにおける“バスキング”事情のレポートをお届けします。

[これまでの記事]

世界のケルト音楽を訪ねて〈マン島編〉
世界のケルト音楽を訪ねて〈ウェールズ編〉
世界のケルト音楽を訪ねて〈スコットランド編〉
世界のケルト音楽を訪ねて〈オーストラリア編〉
世界のケルト音楽を訪ねて〈アトランティック・カナダ編〉

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世界のケルト音楽を訪ねて〈マン島編〉
文●トシバウロン(バウロン奏者)

アイルランドの打楽器バウロンのプレイヤー、トシバウロンさんによる世界のケルト音楽探訪記。

昨年ブリテン島を取材した成果をお伝えするレポート第3弾は、〈スコットランド編〉〈ウェールズ編〉に続いて〈マン島編〉をお届けします。バイク・レースで知られているとはいっても、日本にはなじみの薄いこの島。現地のミュージシャンの薦めにしたがっていきなり飛び込んだトシさんの取材の成果をどうぞお楽しみください。

[連載記事一覧]
世界のケルト音楽を訪ねて〈アトランティック・カナダ編〉
世界のケルト音楽を訪ねて〈オーストラリア編〉
世界のケルト音楽を訪ねて〈スコットランド編〉
世界のケルト音楽を訪ねて〈ウェールズ編〉
世界のケルト音楽を訪ねて〈マン島編〉
世界のケルト音楽を訪ねてボーナストラック〈オーストラリア・バスキング事情 メルボルン編〉

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世界のケルト音楽を訪ねて〈ウェールズ編〉
文●トシバウロン(バウロン奏者)

アイルランドの打楽器バウロンのプレイヤー、トシバウロンさんによる世界のケルト音楽探訪記。

〈アトランティック・カナダ編〉〈オーストラリア編〉〈スコットランド編〉に続く第4弾は、グレートブリテン島北西部のウェールズ編です。独自の言語をもつこの地域の伝統音楽を巡る最新事情がこれほど詳らかになるのは初めてといっていいでしょう。
このあとは〈マン島編〉をお送りして、大英帝国編は終了となります。どうぞご期待ください。

[連載記事一覧]
世界のケルト音楽を訪ねて〈アトランティック・カナダ編〉
世界のケルト音楽を訪ねて〈オーストラリア編〉
世界のケルト音楽を訪ねて〈スコットランド編〉
世界のケルト音楽を訪ねて〈ウェールズ編〉
世界のケルト音楽を訪ねて〈マン島編〉
世界のケルト音楽を訪ねてボーナストラック〈オーストラリア・バスキング事情 メルボルン編〉

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世界のケルト音楽を訪ねて〈スコットランド編〉
文●トシバウロン(バウロン奏者)

アイルランドの打楽器バウロンのプレイヤー、トシバウロンさんによる世界のケルト音楽探訪記。

〈アトランティック・カナダ編〉〈オーストラリア編〉に続く第3弾は、本場スコットランドへと旅立ちます。ヨーロッパ伝統音楽のファンにはアイルランドに並んでなじみの深い地域ですが、新しい動きが目立つ近年のシーンの隆盛ぶりには、いったいどんな背景があるのか? 現地のキーパースンたちへの取材の成果をお届けします。
このあとは、さらに〈ウェールズ編〉〈マン島編〉と世界を駆けめぐっていきますので、どうぞご期待ください。

[連載記事一覧]
世界のケルト音楽を訪ねて〈アトランティック・カナダ編〉
世界のケルト音楽を訪ねて〈オーストラリア編〉
世界のケルト音楽を訪ねて〈スコットランド編〉
世界のケルト音楽を訪ねて〈ウェールズ編〉
世界のケルト音楽を訪ねて〈マン島編〉
世界のケルト音楽を訪ねてボーナストラック〈オーストラリア・バスキング事情 メルボルン編〉

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通奏低音弾きの言葉では…
文●鈴木秀美(チェリスト、指揮者)

音楽用語のなかでも、“わかったようなわからないような言葉”の筆頭といえば、「通奏低音」。2種類の鍵盤楽器──チェンバロとオルガンのあいだに挟まれて、チェリストはなにを考えて演奏しているのでしょうか。バロック音楽を中心にチェリスト、指揮者として旺盛な活動を展開する鈴木秀美さんが、「通奏低音弾き」の立場から、音楽に新しい視点をあたえてくれる連載です。

→この連載が本になりました! 
鈴木秀美『通奏低音弾きの言葉では、』

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「聴くこと」を聴く
フランソワ・ベイルの電子音響音楽によせて

アルテス初登場の浅井佑太さんは、新ウィーン楽派を専門とする京都大学の大学院生にして、現在はケルン大学で博士論文を準備中の若き研究者です。ケルンといえば、アルテス読者諸氏であればWDR(西ドイツ放送ケルン局)内の電子音響スタジオを思いおこされる向きも多いことでしょう。本稿は、そのスタジオの名とともに記憶されるシュトックハウゼンにも師事した、電子音響音楽の大家、フランソワ・ベイルに迫ったものです。電子音楽の本場ケルンの空気をたっぷりと吸った文章をご堪能ください。

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【特別公開 その2】『新しい和声』──(Auto) Didactique / Dilettante 独学者か好事家か

本サイトの「特別公開」、「『新しい和声』──長き迷妄の時刻(とき)の後に」に引き続き、『新しい和声』の企画にかかわった作曲家で東京藝術大学音楽学部作曲科教授・小鍛冶邦隆による、同書に寄せられた批判へのコメントです。この原稿は、本誌連載「Carte blanche」に掲載されたものです。

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