【book】野口剛夫(著)『フルトヴェングラーを超えて』(青弓社)

今年前半の音楽界の話題を独占した感のある「ゴースト問題」のきっかけとなる論説を『新潮45』に発表し注目をあつめた著者が、これまでに発表したフルトヴェングラーをめぐるエッセイや講演をまとめたもの。「佐村河内問題とフルトヴェングラー」なる一文も。「私がしてきたことはフルトヴェングラーという芸術家を通した自己探求、自己錬成の試みなのかもしれないと思う」という著者ならではの情熱にあふれた一冊。

http://www.seikyusha.co.jp/wp/books/isbn978-4-7872-7365-9