【book】輪島裕介(著)『踊る昭和歌謡 リズムからみる大衆音楽』(NHK出版新書)

本誌に「カタコト歌謡の近代」を連載中の輪島裕介さんの、『演歌』以来の単著が出ました! のっけから「大衆音楽とは踊る音楽であり、それに対して踊ってはいけない音楽が芸術音楽である」と来ました。この二分法は輪島さんのオリジナルではないそうですが、という視点から昭和(とくに後半)の日本の大衆音楽史をたどり直したときに何が見えてくるのか? 踊りと分かちがたく結びついた非英語圏=ラテン系の音楽(リズム)が日本でどう受容され、大衆音楽をどう形作ってきたのか? カタコト歌謡論とも大いにリンクするテーマに思わずワクワク。読み進めるのが楽しみです。

『踊る昭和歌謡 リズムからみる大衆音楽』