5/22 京都大学人文研アカデミーで岡田暁生×フィリップ・ストレンジ出版記念トーク&ライヴ

本誌で「見た! 聴いた! うそじゃない!」を好評連載中の岡田暁生さんが、ジャズ・ピアノの師匠であるフィリップ・ストレンジさんとタッグを組んだ強力なジャズ入門書『すごいジャズには理由(ワケ)がある──音楽学者とジャズ・ピアニストの対話』は、5月中旬の発売に向けて現在鋭意編集中ですが、出版記念イベントがいくつか決まっていますので、順次お知らせしていきます。

まずは5/22(木)京都大学にて、ジャコ・パストリアス、フランク・シナトラ、ボブ・ジェイムズなどとも共演したトランペット奏者でヴォーカリストでもあるスティーヴ・ハヌマンさんを迎えて、「ジャズ・ヴォーカルの伴奏」をテーマにしたレクチャー・コンサートがおこなわれます。フィリップさんの伴奏は歌詞の意味の深い理解のうえに、ヴォーカリストのエモーションをリアルタイムでキャッチする素晴らしいもの。その秘密がここで明かされます! もちろん、二人による演奏もお楽しみいただけます。

入場無料(事前申し込み不要)ですが先着200名限定とのこと。「人文研アカデミー」はいつも立ち見の出る人気のシリーズですので、ぜひいまからしっかりとカレンダーに予定を書きこんで、当日はお早めにご来場ください。詳細は下記のとおりです。

京都大学人文研アカデミー
詩・ハーモニー・アドリブ
――ジャズ・ヴォーカルを伴奏する
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/zinbun/academy2014.htm

日時:5月22日(木)18:30~20:00
講師:フィリップ・ストレンジ/岡田暁生/スティーヴ・ハヌマン
場所:芝蘭会館(京大医学部構内)稲盛ホール
※先着200人限定、事前申し込み不要

大変好評を博した2013年度のストレンジ氏による人文研アカデミー・レクチャーコンサートに引き続き、今回はフィリップ・ストレンジ/岡田暁生『すごいジャズには理由がある──音楽学者とジャズ・ピアニストの対話』(アルテスパブリッシングより5月に発売予定)の刊行を記念して、ジャズ・ヴォーカルとその伴奏のわざをテーマにレクチャーを催します。伴奏ピアニストは、ただのカラオケではありません。どんな風に歌手の呼吸を感じ、やりとりを楽しみ、音楽を展開するのか。伴奏の名手でもあるストレンジ氏にその極意をうかがいます。そして今回のもう一人のゲスト、スチーブ・ハヌマン氏(ヴォーカル兼トランペット)はスイングからフリージャズまであらゆるスタイルを自由に駆使する、素晴らしいミュージシャンです。もちろんレクチャーだけでなく、お二人による演奏も存分に楽しんでいただきます。

フィリップ・ストレンジ Phillip Strange (ピアノ)
1960年テキサス生まれ。グレン・ミラー・オーケストラのメンバーとして1988年に初来日、10年間甲陽音楽院(神戸)で教鞭をとった後、1999年より奨学金給費特別研究員としてマイアミ大学に招かれる。2003年にキース・ジャレットの即興についての論文で博士号を得る。2005年までマイアミ大学講師(ジャズ・ピアノ)。マイアミ時代にはダウンビート誌よりBest Instrumental Jazz Solist (2002, 2003)、Best Jazz Original Composition (2002)、Best Jazz Instrumental Group (2001)を受賞。クレア・フィッシャー、ヴィンス・マッジョらに師事。ジョー・ヘンダーソン、ルー・タバキン、デーブ・ホランド、ピーター・アースキン、マーク・ジョンソン、ジェームス・ムーディー、ケビン・マホガニーらと共演。リリースCD多数。現在大阪在住、梅田ライブハウスAzulのハウスピアニスト。

スティーヴ・ハヌマン Steve Hanuman (ヴォーカル/トランペット)
ペンシルバニア郊外のデラウェアで育ち、マイアミ音楽大学を卒業後、ジャズ・トランペット奏者、作曲者、プロデューサーとして活躍。ソロ・トランペット奏者としてジャコ・パストリウス、フランク・シナトラ、トニー・ベネット、デイヴ・リーブマン(マイルス・デイヴィス カルテット)、ボブ・ジェイムス。日本人アーティストでは、トク、カワナ、ヒノ・ケンジ、ジェフェリー・クエスト(倉木まいバンド)その他、多くの有名人アーティストとの演奏・レコーディング経験を持つ。作曲者、プロデューサーとしては、日本で10年以上放映され続けているKIDSのCM曲”You changed the feeling”を作曲。最近ではヒロ・ヤマガタ氏と共にテレビCM曲をプロデュースしている。