【event】展覧会「ポピュラー音楽の世紀」プレスカンファレンス&レコード・コンサート

来月5月25日(月)から8月16日(日)まで武蔵野美術大学美術館・図書館(東京都小平市)で、展覧会「ポピュラー音楽の世紀 − 中村とうようコレクションでたどる20世紀大衆音楽のダイナミズム」を開催されます。 故中村とうようさんは1932年京都生まれ。1969年に『ニュー・ミュージックマガジン』誌を創刊、その後のポピュラー音楽批評のあり方を大きく変えた音楽評論家/編集者。2011年に亡くなったあと、氏のコレクションを引き継いだ同館が、SPやLPなどのレコードや世界各地の楽器、音楽関連書籍などを展示し、レコードの時代だった20世紀を振り返るのが、この展覧会。 会期中にはさまざまなゲスト・・・

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【event】7/5〈民族音楽〉との邂逅ー小泉文夫のメッセージ

民族音楽学者の小泉文夫さんが亡くなったのが1983年。33回忌にあたる今年、その軌跡を振り返るコンサート“〈民族音楽〉との邂逅ー小泉文夫のメッセージ”が、上野の東京藝術大学奏楽堂で来る7月5日(日)に開催されます。出演者など詳しい情報はこちらをご覧ください。 亡くなる前年に半年間、東大文学部での講義を受けることができたのは、今思うととても幸せな体験でした。テーマはたしか「東アジアの音楽」で、中国と韓国、それにインドの古典音楽を語る鮮やかなべらんめえ調が忘れられません。[S]

【event】5/24「ことばのポトラック」に松田美緒が出演

東日本大震災にスタートした「ことばのポトラック」。5月24日(日)に開催される第12回に、『クレオール・ニッポン』の松田美緒が出演します。 『耳をふさいで、歌を聴く』の加藤典洋さん、女優の高泉淳子さん、作家の堀江敏幸さん、大竹昭子さんとともに、芝居あり歌あり朗読ありのたいへん楽しみなイヴェントです(入場料など売上げの一部を東日本大震災の復興関連の活動に寄付されます)。 まもなく30日(水)から予約開始です。詳細はこちらからどうぞ。

【book】鈴木裕之・川瀬慈(編・著)『アフリカン・ポップス! 文化人類学からみる魅惑の音楽世界』(明石書店)

今年のはじめに刊行された『恋する文化人類学者』(世界思想社)でギニアのアイドル・スター歌手との結婚というご自身の体験を発表したばかりの鈴木裕之さんが、国立民族学博物館の川瀬さんとともに編んだ、現代アフリカ音楽研究のアンソロジー。 対象を見ると、カーボ・ヴェルデのクレオール音楽に始まって、ターラブ(タンザニア)、グリオ、トーマス・マプフーモ(ジンバブエ)、コート・ジヴォワールのレゲエ、フェラ・クティのアフロ・ビート、エチオ・ジャズ、カメルーンのヒップホップという具合に、リスナーもワクワクさせられるバラエティに富んだ音楽やミュージシャンが並ぶ。 そうしたおなじみの音楽や音楽文化に、研究・・・

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【book】濱田髙志(編)『宇野誠一郎の世界』(月刊てりとりぃ編集部)

この『宇野誠一郎の世界』は、『チロリン村とくるみの木』や『ひょっこりひょうたん島』をはじめ、1950年代から2000年代に至るまで、無数のテレビ番組、ラジオ番組、舞台、CMなどの音楽を手がけた作曲家・宇野誠一郎を追悼して(2011年4月逝去)、濱田髙志さんが編纂、私家版として昨年末に刊行したもの。 編者ほかによるインタビューと本人が遺したテキスト、近しい人たちの寄稿(井上ひさし、黒柳徹子、中山千夏、⋯⋯)、スタッフへのインタビュー、作品リストなどで構成されている大冊です。 本書の作品リストのなかに『W3(ワンダー・スリー)』を見つけて、モノクロの画面を懐かしく思い出したりもしました・・・

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【book】ピート・ワッキー・エイステン(著)、風間三咲(訳)『シューマンの結婚──語られなかった真実』(音楽之友社)

ローベルト・シューマンとクララ・ヴィークの結婚といえば、「頑固でわからずやの旧弊な父親から娘を救い出して結婚!」というニュアンスで繰り返し語られますが、ほんとうにシューマンは「白馬の騎士」だったのか、クララの父フリードリヒ・ヴィークはそんなに「頑固でわからずやの旧弊な父親」だったのか──当時の裁判の記録をひもとくことで、真実を明らかにしようという本が、これです。シューマンの本は多けれど、またローベルトとクララの恋愛についても多くが語られていますが、ふたりの結婚の真実が1冊の本になったのはこれが初めてでは? 「ロマン派の旗手」というシューマン像がいかにして創られたかもわかってくる好著です。[木村・・・

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三上敏視のお神楽ナイトvol.21『現代神楽の基礎知識part1』

『神楽と出会う本』の著者・三上さんが東中野のポレポレ坐で続けている神楽イヴェント、21回目が今晩(17日)夜に開催されます。 今回は「神楽とは何か」という入門編的な内容がテーマで、貴重な動画やミニライヴもありますので、 神楽という芸能に関心をお持ちの方はぜひお出かけ下さい。 詳細はポレポレ坐のサイトからどうぞ。

【CD】下山静香『ショパニアーナ』(fontec)

スペインや南米のピアノ音楽を中心に個性的な活動を展開するピアニスト、下山静香さんが「ショパン」をテーマに快作を届けてくれました。ヴィラ=ロボス、エスプラ、セヴラック、モンポウという4人の、いずれも民俗的な特徴をそなえた作曲家が、ショパンに捧げた曲ばかりを集めたアルバム。大地の香りと、ショパンの音楽のロマンティシズムがとけあった独特の雰囲気を伝えてくれます。[木村] fontec|ショパニアーナ/下山静香

4/16-28 劇団民藝「冬の時代」(紀伊國屋サザンシアター)

なぜか(?)アルテスとご縁のある劇団民藝が、木下順二作、丹野郁弓演出の「冬の時代」を上演します。堺利彦や大杉栄、荒畑寒村、伊藤野枝など実在の人物が、名前を変えて登場。ロシア革命や米騒動、大正デモクラシーを背景にした芝居。片山杜秀さんもプログラムにエッセイを寄せているそうです。楽しみ! 詳細は下記公式サイトから。[木村] 劇団民藝|冬の時代

【CD】ジョー・パワーズ+青木菜穂子『Jacaranda en Flor』(Bishop Records)

「モダン・フォルクローレ」というそうです。ハーモニカ奏者のジョー・パワーズとピアニストの青木菜穂子が、初共演から6年をかけ、満を持して録音した快作。アルゼンチン音楽の「再解釈」ともいえる幸福感にみちたアルバムです。[木村] Bishop Records|ジョー・パワーズ - 青木菜穂子 / Jacaranda en Flor