ブック・レビュー[和書]

音楽家として、批評家として、質の高い仕事を続けている筆者による書評連載。2ヶ月に1冊ずつ、日本語で書かれた音楽書の新刊をおもにとりあげていく。

大谷能生
PROFILE

大谷能生

批評家・音楽家

おおたに・よしお:1972年生まれ。批評家・音楽家。96年〜02年まで音楽批評誌『Espresso』を編集・執筆。様々な雑誌、webに寄稿し、日本のインディペンデントな音楽シーンに深く関わる。著書に『貧しい音楽』(月曜社、2007)、『散文世界の散漫な散策二〇世紀の批評を読む』(メディア総合研究所、2008)があるほか、菊地成孔との共著に『憂鬱と官能を教えた学校』(河出書房新社、2004)、『東京大学のアルバート・アイラー』(メディア総合研究所、2005・2006)、『M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究』(エスクアイア、2008)、『アフロディズニー』(文藝春秋、2009)など。音楽家としてはsim、masなど多くのグループやセッションに参加。『「河岸忘日抄」より』(HEADZ、2006)、『舞台のための音楽2』(同、2012)、『JAZZ ABSTRACITONS』(ブラック・スモーカー、2012)などのソロCD作品を発表している。